運動が続かない人へ|②「記録すること」記録するだけで継続率が上がる理由
- 勝仁 林
- 1月25日
- 読了時間: 4分
更新日:2 日前

運動を始めても、なかなか続かない。多くの方が、この壁にぶつかります。
その大きな原因は、**「効果が実感できない」「達成感がない」**ことにあります。
一生懸命やっているつもりでも、変化を感じられないと、「意味があるのかな?」と気持ちが離れてしまいます。
そこで有効なのが、運動を記録することです。
これは気合や根性の話ではなく、研究(文献)でも効果が示されている方法です。
文献からわかっていること
運動や身体活動に関する研究では、歩数や運動量を記録し、振り返っている人ほど、運動を継続しやすいことが報告されています。
特に、次のような方法が有効とされています。
歩数計
スマートフォンの健康アプリ
簡単なメモやカレンダー
これらを使って、**「見える形で確認できる」**ことが、行動の継続につながるとされています。
なぜ「記録」が続ける力になるのか
人は、実は頑張ったことを忘れやすい生き物です。
記録がないと、
最近、何もできていない気がする
どうせ続いていない
自分は三日坊主だ
と感じやすくなります。
しかし、記録を見返すことで、
意外と歩けている
少しずつ増えている
サボった日があっても、また再開できている
といった、前向きな事実に気づくことができます。
この**「できている感覚」**が、次の行動につながる大きな原動力になります。
整体の視点:記録している人の特徴
整体の現場でも、歩数や運動を記録している方は、
「最近、疲れにくくなった」
「前より歩くのが楽」
「体が軽い日が増えた」
など、体の小さな変化に気づきやすい傾向があります。
これは、「動いた量」と「体の感覚」を結びつけて考えられるようになるからです。
体の変化に気づけること自体が、運動を続ける力になります。
記録はシンプルでOK
記録と聞くと、「毎日細かく書かなければならない」と思う方もいますが、そんな必要はありません。
例えば、
今日の歩数
10分歩いた
散歩に出た
これだけで十分です。
大切なのは、完璧な記録ではなく、振り返れる形で残すことです。
毎日書けなくても、見返したときに「やってきた軌跡」が残っていればOKです。
おすすめの記録方法(具体案)
① 歩数を確認する
スマートフォンや歩数計で、歩数を「見るだけ」でも立派な記録です。
② 一言メモを書く
携帯のメモ機能に、「よく歩いた」「少し疲れた」など一言残すだけで十分です。
③ カレンダーに印をつける
運動した日に○やシールを貼る方法も、視覚的に続いていることが分かりやすくおすすめです。
歩数は「比較」ではなく「自分基準」で
よくある失敗が、「1日○○歩が理想」と、数字に縛られてしまうことです。
歩数は、
昨日の自分
先週の自分
と比べるためのものです。
少しでも動けていれば、それは立派な積み重ねです。
記録する時の注意点
記録は便利ですが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。
他人と比べない
書けない日があっても気にしない
数字が少ない日を責めない
記録は、自分を評価するためのものではなく、自分を知るための道具です。
まとめ
運動を続けるために必要なのは、強い意志や根性ではありません。
振り返れる仕組みを持つことです。
記録することで、「できている自分」に気づき、それが次の一歩につながります。
まずは、歩数を記録する、カレンダーに印をつけるなど、無理のない形で始めてみてください。
参考文献(引用文献)
Bravata DM, et al.
Using pedometers to increase physical activity and improve health.
JAMA. 2007.
─ 歩数計による自己記録が身体活動量と健康指標を改善することを示したメタ解析。
Michie S, et al.
The behavior change wheel: A new method for characterising and designing behaviour change interventions.
Implementation Science. 2011.
─ 行動変容における自己モニタリング(記録)の重要性を示した研究。
ACSM (American College of Sports Medicine).
Physical Activity Guidelines.
─ 身体活動を「把握・記録する」ことの有効性を示す国際的ガイドライン。





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