大村市|坐骨神経痛はこうして改善する ―研究が示す ”正解ルート”―
- 勝仁 林
- 10 時間前
- 読了時間: 4分

坐骨神経痛の原因で多い「脊柱管狭窄症」
手術がいいの?それとも手術しないほうがいいの?―やさしく解説します
坐骨神経痛でお悩みの方から、よくこんな質問を受けます。
「病院で“脊柱管狭窄症”って言われました」「手術したほうがいいんでしょうか?」「できれば手術はしたくないんですが…」
結論から言うと、👉 多くの人は、まず“手術をしない方法”から始めてOK👉 それでも改善しない場合に、手術を検討するという考え方が、現在の医学の主流です。
今回は、難しい専門用語はできるだけ使わず、「なぜそう言われているのか?」をわかりやすく説明します。
脊柱管狭窄症ってどんな状態?
背骨の中には「脊柱管(せきちゅうかん)」という、神経の通り道があります。年齢や長年の負担によって、この通り道が少しずつ狭くなることがあります。
すると神経が圧迫され、
ほとんどが「お尻から下」に出る痛みやしびれ
お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけての痛み・しびれ
少し歩くと足がつらくなる
休むと楽になる
といった症状が出やすくなります。
このように、腰そのものよりも「お尻から下の症状」が中心になるのが特徴で、これが坐骨神経痛の大きな原因のひとつです。
手術をするとどうなるの?
手術では、神経の通り道を物理的に広げることを行います。イメージとしては、「つぶれかけたトンネルを削って広くする」感じです。
そのため、
痛みやしびれが早く軽くなる人が多い
歩ける距離が伸びやすい
というメリットがあります。
でも「全員が手術すべき」ではありません
研究では、
手術をした人も
手術をしなかった人も
どちらも時間とともに改善するケースが多いことが分かっています。
違いとしては、
👉 手術をした人のほうが、回復が早い傾向👉 ただし、最終的な状態は大きく変わらない場合もある
つまり、
「早く良くしたいか」「まずは体を整えながら様子を見るか」
という選択になります。
まず試したい「手術をしない方法」
医学研究で比較的効果があるとされているのは、
① 運動
足腰の筋力を保つ
体を支える力をつける
② 体の動かし方の改善
反り腰になりすぎない
腰だけでなく、股関節も使う
③ 施術(整体・リハビリなど)
体の硬さを整える
動きをスムーズにする
これらを組み合わせることで、痛みやしびれが軽くなる人が多いと報告されています。
注射や薬はどうなの?
痛み止め
神経ブロック注射
これらは、一時的に楽になる人もいます。ただし、根本的に治す方法ではありません。
「動ける状態を作るためのサポート」と考えるとよいでしょう。
手術を考えたほうがよいケース
次のような場合は、手術を検討することが多くなります。
少し歩くだけで強い痛み・しびれが出る
何か月も保存療法を続けても改善しない
足の力が落ちてきた
排尿・排便がうまくできない
こうした場合は、早めに医師へ相談が必要です。
保存療法(手術しない方法)が向いている人
痛みやしびれに波がある
姿勢や動きで症状が変わる
生活はなんとか送れている
このような方は、体を整えることで改善する可能性が高いです。
大切なのは「神経にやさしい体の使い方」
脊柱管狭窄症の方は、
無意識に腰を反りすぎている
同じ姿勢が長い
歩き方に偏りがある
といったクセを持っていることが多く見られます。
これを修正するだけで、
「歩ける距離が伸びた」「しびれが出にくくなった」
という変化が起こることも珍しくありません。
特に前かがみが楽になる人が多いのが特徴です。
まとめ
坐骨神経痛の原因で多い脊柱管狭窄症
まずは手術をしない方法から始めるのが基本
改善しなければ手術を検討
運動・施術・動作改善の組み合わせが重要
当院の考え方
当院では、
体の状態を評価
動きや姿勢をチェック
施術とセルフケアを組み合わせ
「神経に負担をかけない体づくり」をサポートしています。
「手術と言われたけど不安」「できるだけ手術は避けたい」
そんな方は、一度ご相談ください。あなたの体の状態に合わせた改善の道筋を一緒に考えていきます。
引用文献
Katz JN, Harris MB. Lumbar spinal stenosis. New England Journal of Medicine. 2008.
Weinstein JN, et al. Surgical versus nonsurgical therapy for lumbar spinal stenosis. New England Journal of Medicine. 2008.
Ammendolia C, et al. Non-operative treatment for lumbar spinal stenosis with neurogenic claudication: a systematic review. BMJ Open. 2022.





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