痛みがあると健康寿命は短くなる?〜関節痛・腰痛が将来に与える影響と対策
- 勝仁 林
- 5 日前
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
「健康寿命」とは、
介護が不要で日常生活を制限なく過ごせる期間のことです。
日本では平均寿命が世界トップレベルにある一方で、健康寿命との差(=不自由な期間)が長いことが課題とされています。

引用;令和7年度版 厚生労働白書
この図は厚生労働省が示す平均寿命と健康寿命の推移です。
2022年時点では、健康寿命は男性72.57歳、女性75.45歳とされていますが、平均寿命との差はまだ大きく、要介護状態で過ごす期間が長いことが課題となっています。
痛みがある人ほど“介護が必要”になりやすい
厚生労働省のデータでは、要介護になる原因として
運動器の障害(関節・筋・骨)
転倒・骨折
脳血管疾患
が上位を占めています。
「運動器の障害」には、変形性膝関節症や慢性腰痛などが含まれ、痛みを抱えることが要介護のきっかけになることが示されています。
これらの状態が進行すると、歩行量が減り筋力が低下し、転倒や日常生活の困難に繋がる場合があります。

このような円グラフでは、
運動器の障害が大きな割合を占めることが多く報告されています。
痛みが続くことで生活の質が下がり、結果的に支援が必要になる割合が高くなるのです。
なぜ痛みで健康寿命が短くなるのか
痛みを抱えると、無意識に「動くと悪化するかも」と考えやすくなります。その結果、
動く機会が減る
外出や運動量が低下する
筋力・バランス能力が低下する
といった悪循環が生じます。この循環は、転倒リスクの増加や身体機能低下につながり、健康寿命を短くする大きな要因となります。
また、最近の研究では、痛みは単なる身体の異常だけでなく、脳・神経・心理的要因も関わる体験であることが指摘されています。**国際疼痛学会(IASP)**は、痛みを感覚と情動を含んだ体験として定義しています。このため、痛みに対する不安や恐怖が痛みの感じ方に影響することもあります。
痛み対策は「体と心の両面」が鍵
健康寿命を延ばすためには、「痛みを我慢する」のではなく、以下のような取り組みが重要です。
動きやすい体を保つ
日常生活の中で体を動かす
心理的な不安や恐怖への対処も取り入れる
たとえば、少しの歩行や体操を継続することで、筋力やバランス感覚を維持しやすくなります。
日常でできる簡単な習慣
外出時に意識して歩く
ストレッチを取り入れる
立ち座りの動作をゆっくり行う
急に動かず、体の状態を確認する
小さな行動の積み重ねが、要介護リスクを減らし、健康寿命を延ばす可能性があります。
整体でできること
当整体では、
体の動きのチェック
筋肉・関節の負担軽減ケア
日常動作のアドバイス
を通じて、痛みの緩和と体の使い方の改善をサポートしています。痛みを抱えたまま放置するのではなく、早めのケアが健康寿命の延伸につながる可能性があります。
まとめ
日本では要介護状態で過ごす期間が長い(図参照)
痛みがある人は要介護状態になる割合が高い
痛みを和らげ、動ける体を保つことが人生の健康期間を長くする
整体はその一助となる可能性がある
今のうちから健康寿命を上げる体づくりが大切
参考文献
厚生労働省:平均寿命と健康寿命の推移(令和4年値)
厚生労働省:健康寿命の令和4年値について
Raja SN, et al. Pain(国際疼痛学会 痛みの定義)
Muraki S, et al. Osteoarthritis and Cartilage(膝OAと機能低下の関連)
Hartvigsen J, et al. Lancet(腰痛の多因子モデル)





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